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為替週間見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FRBは慎重姿勢を堅持へ

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【先週の概況】
■新型肺炎の感染拡大を警戒してリスク回避の円買い強まる

先週のドル・円は弱含み。中国・武漢市で発生したとみられる新型のコロナウイルスによる肺炎の感染拡大を懸念して、中国本土株式は下落し、日経平均株価も弱含みとなったことから、リスク回避的な円買いが優勢となった。新型肺炎の感染拡大は、世界経済の新たなリスクになるとの見方が浮上したことも株安の一因となった。中国が新型肺炎への対応策を発表したことや、世界保健機構(WHO)が「緊急事態宣言には時期尚早」との判断を下したものの、感染者数の増加を受けてリスク選好的なドル買い・円売りは抑制された。

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、一時109円17銭まで下落した。米1月製造業PMI速報値が市場予想を下回ったことや、米疾病対策センター(CDC)が米国内で新たな新型肺炎の感染を確認したことや、フランスでも新型肺炎の感染が確認されたことから、リスク回避の円買いが再び優勢となった。米国株式の下落や米長期金利の低下を嫌気したドル売りも観測されており、ドル・円は109円27銭でこの週の取引を終えた。ドル・円の取引レンジ:109円17銭−110円22銭。

【今週の見通し】
■ドル・円は伸び悩みか、米FRBは慎重姿勢を堅持へ

今週のドル・円は伸び悩みか。今週発表の12月新築住宅販売件数、12月耐久財受注、1月消費者信頼感指数、10-12月期国内総生産などの主要経済指標は、まずまず良好な内容になると予想されている。特に住宅関連指標は堅調さが目立つ。ハイテク産業などの好業績も株高をけん引している。

ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は金利引き上げについて引き続き慎重姿勢を堅持するとみられ、中長期的な利上げ観測は台頭せず、リスク選好的なドル買い・円売りが拡大する可能性は低いとみられる。アジア、米国、欧州で新型のコロナウイルスの感染による肺炎患者が増加していることもドル反発を抑える要因となりそうだ。

目先的にリスク回避的なドル、円、スイスフランの買いは継続する可能性があり、この影響でクロス円取引では円買いが強まる場面もありそうだ。また、1ドル=110円台には輸出企業や一部投資家のドル売り注文が残されているようだ。この水準には短期筋などのドル売り興味も確認されており、対円でのドル上昇はある程度抑制されそうだ。

【米・10-12月期国内総生産(GDP)速報値】(30日発表予定)
30日発表の米10-12月期国内総生産(GDP)速報値が7-9月期の実績値+2.1%を上回った場合、株高や金利高を手がかりにドル買いが強まる可能性がある。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(28-29日開催)
28-29日開催のFOMC会合では、政策金利の据え置きが決定される見込み。FOMC声明やパウエルFRB議長の会見で金利引き上げには慎重であることが表明された場合、ドル売り材料になるとみられる。

予想レンジ:108円20銭−110円20銭


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