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新型肺炎に関連する物色に広がりみられる

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 28日の日本株市場は、不安定な相場展開が続きそうである。27日の米国市場では、NYダウが453ドル安となり、一時500ドルを超える下落局面もみられていた。コロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大を受けて世界経済鈍化への懸念が強まり、欧州市場も全面安となるなど、センチメントが悪化している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円安の23030円。円相場は1ドル108円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなるが、米国では半導体株の下落が目立っていることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響も警戒されよう。日経平均は昨年11月以降、23000円処が心理的な支持線として機能していたこともあり、同水準での攻防が意識されそうである。テクニカル面では75日線を割り込んでくることから、心理的な23000円のほか、これを割り込んでくるようだと、一目均衡表の雲下限が位置する22500円近辺が意識されてくるだろう。

 また、本日の下落は前日のグローベックスの動き等から想定はされていたであろうが、23000円の心理的な支持線を割り込んでくるようだと、これまで積み上がっていたVIX先物のショートポジションの巻き戻しも意識されやすく、下落幅が拡大する懸念にもつながりそうである。

 新型肺炎の鎮静化への期待感も高まりづらく、決算発表が本格化することも模様眺めムードにつながりやすい需給状況であるため、物色は一部の材料株にとどまりそうである。足元では新型肺炎に関連するマスク株等が急動意をみせているが、昨日は臨床試験や医薬品株などへの物色に広がりが見られてきており、関連する銘柄への物色が続きそうである。

 また、クレディ・スイス・グループとUBSグループ、シティグループなどは、香港在勤の従業員に対し、中国本土を最近訪れている場合は2週間自宅から勤務するよう指示したと伝えられている。新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、アセンテック<3565>など、テレワークに関連するソリューション等を手掛けている企業への関心も高まりそうである。
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