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日経平均は続落、新型肺炎に伴う世界経済鈍化懸念が重しも下値は堅い展開に

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日経平均は続落。前日の米国市場では、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて世界経済鈍化への懸念が強まり、主要3指数そろって1%強の下落となった。世界的なリスクオフムードから為替も1ドル=108円90銭台前後での円高基調が続き、こうした背景から、日経平均は前日比200円近く下げて始まった後、低位圏での推移が続いた。ただ、その後は、新型肺炎の行末やこれから始まる主要企業の決算内容を見極めたいといった思惑などから、下値を拡げる展開とはならなかった。結局、終日23100円を割ることなく、ドル円の円高基調が一服するに伴い、後場から大引けにかけては下げ幅を縮めていく展開となった。

大引けの日経平均は前日比127.80円安の23215.71円となった。東証1部の売買高は11億7125万株、売買代金は2兆1940億円だった。業種別では、金融、空運の2業種のみが小幅にプラスで、残る31業種はマイナス推移となり、中でも鉄鋼、鉱業、石油が下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の34%、対して値下がり銘柄は62%となった。

個別では、売買代金上位では、昨日の大幅下落からの反発といった形でソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>が小幅高となり、任天堂<7974>もしっかり。インバウンド需要の減少懸念から連日の下落が目立っていた資生堂<4911>も本日は押し目買いが入り2%超の上昇。また、半導体関連も前場ではほぼ全面安だったが、後場に入ってからはアドバンテスト<6857>が2%近くまで上昇するなど一部で押し目買いがみられた。そのほか個別では、第3四半期の累計営業利益が減益となった東洋シヤッター<5936>やナガワ<9663>、第3四半期の減益率が一段と悪化し通期見通しも大幅な減益予想となったKOA<6999>などが東証1部の下落率上位となった。一方、通期業績予想を大幅に上方修正した小野測器<6858>、第1四半期決算が大幅増益となり上半期業績予想を上方修正したインソース<6200>、通期の売上高予想を小幅に上方修正したSMK<6798>などが東証1部の上昇率上位に躍り出た。
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