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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FRBの利下げ観測後退で売り縮小

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28日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。新型コロナウイルスの感染拡大で、世界経済への影響を懸念した円買いは継続の見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は慎重ながらも利下げ観測は後退し、一段のドル売りは進めにくい。

中国では北京市で新型コロナウイルスの感染による初めての死者が確認されるなど、被害が深刻化。消費の低迷などによる世界経済への影響が懸念され、27日のNY株式市場ではダウが前週末比450ドル超も下げたほか、主要指数も大きく落ち込んだ。

本日のアジア市場でもその流れが受け継がれ、リスク回避的な円買いが主導する展開が続く。ただ、日経平均株価は前日比200円前後値を弱含んだが、23000円の大台を維持したことで円買いは抑制され、主要通貨は売り一服後下げ渋った。ドル・円は値ごろ感による買戻しで109円台に戻す場面もある。

この後の海外市場では引き続き中国のウイルス被害の状況を注視する展開で、感染拡大による懸念が強まれば円買い再開となりそうだ。ただ、その際にドルは安全通貨として買いが観測され、対円での下げは限定的となろう。

一方、FRBは今晩から連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利の据え置きを決定する公算。FRBは目先の金融政策に慎重姿勢を堅持するとみられるものの、利下げ観測の後退でドル売りは縮小しそうだ。また、今晩決算発表のアップルが好業績となり、ハイテク株が相場を押し上げる展開となればドル売りを抑える要因となろう。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・12月耐久財受注速報値(前月比予想:+0.4%、11月:-2.1%)
・23:00 米・11月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+2.40%、10月:+2.23%)
・24:00 米・1月消費者信頼感指数(予想:128.0、12月:126.5)
・24:00 米・1月リッチモンド連銀製造業指数(予想:-3、12月:-5)
・03:00 米財務省・7年債入札
・米連邦公開市場委員会(FOMC、29日まで)
・休場:中国、香港(以上旧正月)



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