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春節明けの上海株式市場に要注意 住信SBIネット銀行(三井智映子)

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皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。

先週は新型肺炎の感染拡大からリスクオフムードが広がり、世界各国の株式市場は大幅下落となりました。日経平均株価は前週末比622円安の23,205円、NYダウは733ドル安の28,399円で先週の取引を終えています。為替市場では円高基調が進行し、ドル/円は108円台前半まで下落、ユーロ/円も119円台後半から120円台前半の動きとなりました。

中国国外でも感染が広がっている事態をうけ、WHO(世界保健機関)は1月30日(日本時間では31日未明)、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。これを受け、米国も緊急事態宣言を行い、中国への渡航警戒レベルを最大レベル4の「渡航しない」へ引き上げました。そのほか、ロシア・イタリアなどでも中国直行便の運航を制限する方針を表明するほか、航空会社による中国便運休などの対応も相次いでいます。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

まずレポートでは、『今週は春節明けの上海株式市場の反応を中心にリスク回避の動きが再燃する可能性もあり注意が必要です』と伝えています。

中国当局による武漢市封鎖や、各国の中国への渡航禁止対応などで、中国や世界の経済減速に警戒感も高まっておりますが、レポートでは、『ウィルス感染拡大に沈静化の兆候が見られるか注目される中でドル/円は1/8の安値(107円65銭)を更新し、一段と円高が進行するか注意が必要です』と考察しています。

また、米国ではいよいよ11月の大統領選に向けて民主党による候補者選びが本格化してきます。レポートでは、『週明けから民主党党員集会が始まるほか、2/7には民主党候補者の討論会が開催されることから、バイデン前副大統領などの支持率次第ではトランプ大統領に対し、民主党が攻勢を強めることができるか注目されます』と伝えています。

さらに、『先週末1/31の米債券市場では2年債利回りが2017年9月以来の低水準まで低下したほか、10年債利回りも昨年10月以来の水準へ低下しており、円高圧力を一段と高める可能性があり、米債券市場の動向が注目されます』と伝えており、雇用統計などの今週発表される経済指標とあわせて注目しています。

そのほかでは、『2/4の豪中銀政策委員会での追加利下げの有無や2/5のロウ豪中銀総裁の講演』が円高基調の進む豪ドル/円をはじめ、『クロス円の下落基調に下げ止まりが確認できるか、ドル/円の方向性を占う上でも注目されます』と推察しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子


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