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注目銘柄ダイジェスト(前場):日パレット、セプテーニHD、AI CROSSなど

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花王<4452>:8590円(-172円)
反落。前日に19年12月期の決算を発表している。営業利益は2117億円で前期比1.9%増益、会社計画2250億円を下回る着地になっている。増税後の需要低迷、中国向け紙おむつの販売減少などが下振れ要因。20年12月期計画は2200-2300億円のレンジとしており、2350億円程度の市場コンセンサスを下回っている。中国向け足元一段の鈍化懸念も拭い切れず、下振れ決算をストレートに反映する展開になっている。


武田薬<4502>:4329円(+101円)
続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計のコア営業利益は7922億円で前年同期の武田薬品単独ベース比で2.3倍の水準となった。グローバル製品の拡大や統合シナジー効果などが背景となっている。通期予想は、コア営業利益は9300億円から9500億円に、営業損益は取得対価配分の確定による影響もあって、1100億円の赤字予想から100億円の黒字に上方修正。コア営業利益の順調な成長がポジティブに捉えられている。


ソニー<6758>:7727円(+27円)
もみ合い。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は3001億円で前年同期比20.4%減益、市場予想を400億円強上回った。通期予想も8400億円から8800億円、市場予想を上回る水準にまで上方修正、年間配当金も前期比10円増の45円としている。イメージセンサーの好調がけん引役になっている。ただ、足元で株式市場の期待値は高まっており、ゲーム事業の低迷など不透明要因も残ることから、出尽くし感が優勢となる形に。


日パレット<4690>:4405円(+700円)
ストップ高。20年3月期の営業利益を従来予想の3.63億円から4.61億円(前期実績2.57億円)に上方修正している。主力の石油化学樹脂関連企業向けのレンタルのほか、その他一般顧客のパレットレンタル需要が堅調に推移しているため。レンタル稼働率の向上に伴い、現有資産のメンテナンスコストの低減などによる収支改善が進んでいることも利益を押し上げる見通し。


ローム<6963>:8400円(+490円)
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は85億円で前年同期比47.0%減と大幅減益になったが、市場予想は20億円程度上回ったもよう。計画比で売上が上振れたとみられるほか、経費の抑制なども奏効した。車載部品の動向に対する警戒感などが後退する形へ。第3四半期累計営業利益は263億円となり、通期計画270億円上振れの確度は高まる展開に。


NTTデータ<9613>:1445円(-127円)
急反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は298億円で前年同期比13.0%減益となり、市場コンセンサスを90億円程度下回る水準になった。金融案件で大型不採算案件が発生したことが業績下振れの背景。通期計画の1480億円は据え置いているものの、計画達成は厳しい状況とみられる。通期市場予想は会社計画をやや上回る水準となっていた。業績懸念は乏しかっただけにネガティブなインパクトにつながっている。


AI CROSS<4476>:2194円(+234円)
大幅に3日続伸。19年12月期の営業利益を従来予想の1.55億円から1.89億円(前期実績1.00億円)に上方修正している。サービス利用用途の拡大で新規利用者数が堅調に増加したことに加え、既存顧客の売り上げも増加したことから利益が押し上げられる見通し。上場来安値(1748円)に迫る直近安値(1750円)を3日に付けており、値頃感も投資資金の流入につながっているようだ。


セプテーニHD<4293>:326円(+39円)
大幅に5日続伸。20年9月期第1四半期累計(19年10-12月)の営業利益を前年同期比40.5%増の5.72億円、Non-GAAP営業利益を同33.8%増の6.14億円と発表している。デジタルマーケティング事業で国内ブランド広告の取扱高や大型顧客の出稿などが順調に増加し、利益が拡大した。通期予想のNon-GAAP営業利益は前期比21.1%増の25.00億円で据え置いた。進捗率は24.6%。
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