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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、新型ウイルスのワクチン開発も期待は一服

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6日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。新型ウイルスのワクチン開発に関する報道でリスク許容度は高まっているが、期待は一服。また、ドルは強い米経済指標で買われやすいものの、明日の雇用統計を見極める状況になりそうだ。

英国メディアによると、同国の研究チームは新型コロナウイルスのワクチンとして期待する薬を開発し、近く動物を使った試験を始める。5日夕方にそれに関する報道が伝わると、米株式先物の急反発が主導しリスク選好の動きが強まった。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、日経平均株価は前日比で一時600円超高と強含み、株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げた。また、中国の対米関税の税率引き下げも好感され、円売りを支援。ただ、外為市場は慎重でドル・円は心理的節目の110円手前で足踏みが続いた。

この後の海外市場でも、引き続きリスク選好に振れやすい展開となりそうだ。ただ、世界保健機関(WHO)はワクチン開発の報道に関し「効果があるかは不明」との見解を示しており、リスクオンのムードは一服する見通し。一方、予想外に堅調な内容となった米ISM製造業景気指数が3日に発表されてから、景気拡大観測が広がる。5日のADP雇用統計は予想を大幅に上回り、ドル買いを後押ししている。新型ウイルスで連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ圧力が意識されるなか、本格的なドル買いは明日の雇用統計を見極めてからになるだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ラガルドECB総裁証言(欧州議会)
・18:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.5万件、前回:21.6万件)
・22:30 米・10-12月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+1.6%、7-9月期:-0.2%)
・23:15 カプラン米ダラス連銀総裁講演(経済見通し)
・NZ休場(ワイタンギ・デー)





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