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大石哲之: 今後の仮想通貨相場は、ハッシュレートにも注目【フィスコ・ビットコインニュース】

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以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年2月17日に執筆

ビットコイン(BTC)は反落、1万ドルを割っており、いったん調整局面か。

アルトコインのほうは全面安の展開になっている。半減期相場を先取りしていたビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)といったところも10%を超える下落。

BCH、BSVはそれぞれビットコインより1ヶ月ほど先に半減期を迎えるがそのあとの相場には要注意だ。BCH、BSVが半減期を迎えると、当たり前だが採掘業社の取り分も半分になってしまう。採掘報酬の割があわなくなるので、一時的に、高率のよいコインへのハッシュパワーの振り分けが行われる可能性がある。

BCH、BSVと同じSHA256アルゴリズムで採掘できるのはビットコインのみであるため、ビットコインが唯一の退避先になる。採掘者が完全に合理的であれば、BCHとBSVのハッシュレートが一時的に大きく下げる可能性がある。

もちろんその1ヶ月後にビットコインの採掘量も半分になることでバランスが取れることになるが、この期間の「ズレ」が生じるのは確かだ。

ハッシュレートの低下がすなわちすぐに価格に反映されるわけではないが、ハッシュレートはコインのセキュリティを決める重要なファンダメンタルであり、一時的にでも大きな低下があるとすると、それが材料視される可能性はあるかもしれない。今後の売買では、チャート外のこうした事象もよみとった上で慎重に相場を観察していきたい。

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執筆者名:大石哲之(Tetsu ‘BIGSTONE’ OISHI)
ブログ名:ビットコイン研究所

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