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自律反発から、もう一段の上昇を見極め【クロージング】

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19日の日経平均は反発。206.90円高の23400.70円(出来高概算11億3000万株)で取引を終えた。祝日明けの米国市場は、アップルが1-3月期の業績予想を達成できないとの見通しを表明したことが嫌気された他、長期金利の低下も嫌気され、銀行やテクノロジー株を中心に弱含みとなった。

ただし、売上高予想を下方修正したアップルは、1.8%安程度の下げでとどまっており、昨日大きく下落していたテクノロジー株へは、いったんは自律反発が意識される格好となった。日経平均は前場半ばに23234.96円と上げ幅を縮める局面もみられたが、その後はアジア市場の底堅い動き等も安心感につながると、後場には23468.56円まで上げ幅を広げる局面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは精密機器、ゴム製品、海運、金属製品、電気機器が上昇。半面、鉄鋼、銀行、ガラス土石、非鉄金属、建設、輸送用機器が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、ダイキン<6367>がけん引。

日経平均は前日の陰線部分を吸収し、75日線レベルを捉えてきている。一目均衡表では雲下限レベルを回復してきており、自律反発としては想定内のリバウンドといったところであろう。明日以降、これら75日線や雲下限のほか、基準線、雲上限、転換線などが23500円近辺に位置していることもあり、23500-23600円処を捉えてくるようだと、先物市場で積み上がっていたショートポジションのカバーが意識されやすくなろう。

一方で、自律反発の域を脱せないようだと、引き続き先物主導のインデックス売買に振らされやすい状況が継続することになり、戻り売り圧力も意識されてくることになろう。アップルの下げが限定的だったことあってか、昨日総崩れであったテクノロジー株は反発をみせている。明日以降もリバウンドが継続してくるようであれば、グロース株への物色継続といった見方にもつながるため、もう一段の日経平均の上昇を見極めたいところである。

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