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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米景気拡大期待のドル買いは継続

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20日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前日の大幅高の反動で、利益確定売りが出やすい見通し。ただ、足元の強い米経済指標から景気拡大期待は変わらず、引き続きドルに資金が集まりやすい地合いとなりそうだ。

19日は米国の住宅関連指標のうち、2007年以来の高水準となった建設許可件数が好感され、景気拡大観測を後押し。また、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で新型コロナウイルスの感染拡大は新たなリスクとしながらも、金融政策への影響は乏しいとの見方からドル買い優勢となった。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、ドルに買いが入りやすい地合いに。一方、中国政府による企業の資金繰り支援のほか景気刺激策への期待感は継続。リスク選好の円売りも強まり、ドル・円は昨年5月以来の高値圏に水準を切り上げている。

ドル・円は前日、終値ベースで1円半も上昇しており、この後の海外市場では利益確定売りに押される可能性はあろう。また、今晩発表のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は前回を下回ると予想され、前日からのドル買いは一服の見通し。ただ、ウイルス被害の広がりを背景に安全通貨に買いが入りやすいなか、足元の強い経済指標を背景としたドル買いの基調に変わりはないだろう。主要通貨のなかでは欧州経済の弱さを懸念したユーロ売りや通商交渉の先行きを警戒したポンド売りに振れやすく、ドル選好地合いが鮮明になりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・1月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.7%、12月:-0.6%)
・21:30 欧州中央銀行(ECB)の1月理事会議事要旨
・22:30 米・2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:11.0、1月:17.0)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.0万件、前回:20.5万件)
・24:00 米・1月景気先行指数(前月比予想:+0.4%、12月:-0.3%)
・24:00 ユーロ圏・2月消費者信頼感指数(予想:-8.2、1月:-8.1%)
・03:20 バーキン米リッチモンド連銀総裁が討論会出席(ハーバード大学)



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