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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米大幅株安の修正で買戻し

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25日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が嫌気されているが、米国株が前日の大幅安を修正すればドルは買戻しが入りやすい。また、日本経済の先行きを警戒した円売りも見込まれる。

前日の欧米市場は、新型ウイルスの欧州や中東などへの感染拡大を背景に市場センチメントが急速に悪化。21日の米国のPMIが予想外に悪化したことが改めて意識され、NY株式市場でダウが1000ドル超の大幅安となるなど、リスク資産売りに傾いた。米10年債利回りも大きく低下し、ドル売りを誘発している。本日のアジア市場の序盤でもその流れが受け継がれ、3連休明けの東京株式市場は日経平均株価が前週末比で一時1000円超も下落。その後、米株式先物のプラス圏推移で日本株は下げ幅を縮小し、ドルは値ごろ感から買い戻された。

この後の海外市場でも株価にらみの展開となりそうだ。25日午後時点で欧米株式先物は堅調地合いを維持し、前日の大幅株安を修正する値動きとなればユーロやポンド、豪ドルなど主要通貨がドル、円に対して買戻しが見込まれる。一方、今晩発表の米消費者信頼感指数はここ数カ月では強い内容が予想されるほか、住宅関連指標も足元の堅調さを反映する見通し。それらの経済指標を背景に株価が自律反発すれば、ドル・円は小幅に持ち直すだろう。日本でのウイルス感染拡大で先行きの景気減速を警戒した円売りも再開し、ドルを支援しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・12月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.4%、11月:+0.2%)
・23:00 米・12月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(11月:前年比+2.55%)
・24:00 米・2月消費者信頼感指数(予想:132.5、1月:131.6)
・24:00 米・2月リッチモンド連銀製造業指数(予想:10、1月:20)
・03:00 米財務省・2年債入札
・05:15 クラリダ米FRB副議長講演(全米企業エコノミスト協会)




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