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中国でブロックチェーン技術がコロナウイルス対策を効率化、関連アプリは20件に【フィスコ・仮想通貨コラム】

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中国でコロナウイルス対策にブロックチェーン技術が活用されており、2月14日までにローンチされた関連アプリケーションは20件以上に上っている。国営メディア新華社通信が2月18日、報じている。改ざんが不可能でデータを安全に管理できるブロックチェーン技術は、個人情報管理と救援物資の物流効率化の側面で、中国政府と医療機関のコロナウイルス対策を支援している。

中国の北西部にあたる陝西省(せんせいしょう)は、2月1日に立ち上げたアプリを介してオンライン診断を行い、患者のプライバシーを保護する形で医療記録を管理している。浙江省(せっこうしょう)のVastchain Technology社は、居住者がゲートで囲まれたコミュニティに入る際に使用するQRコード生成システムを主要なチャットアプリWeChatに導入した。ブロックチェーン上に収集された個人情報は同社も差し替えできず、事態の沈静化後に削除される。

浙江省の保健委員会と経済情報技術部が主導するブロックチェーンベースのプラットフォームでは、防疫物資の需要や、供給状況と物流記録を把握できる。中国アリババグループの決済プラットフォームAlipayは同社モバイルアプリに情報プラットフォームを設け、コロナウイルス対策の物資支援の透明性と効率を高めている。Alipayによると、寄付者や受取人、物流を含む関係当事者が使用する記録・検証システムは検閲耐性を備えており、誰でもプロセスを追跡できる。

習近平中国国家主席は昨年10月に、ブロックチェーンの利用推進を指示していたため、企業や行政は新技術を非常に速いペースでキャッチアップしている。思わぬ形で実用化が進んだブロックチェーンのユースケースは、今月から仕事に復帰する中国の多くの人々の生活をサポートしている。

(記事提供元:HEDGE GUIDE)
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