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節目の22000円割れも押し目買いは入りづらい【クロージング】

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27日の日経平均は大幅に続落。477.96円安の21948.23円(出来高概算18億1000万株)で取引を終えた。朝方は小幅な下げで始まったが、寄り付き直後に付けた22272.26円を高値に、その後はじりじりと下げ幅を広げると、新型肺炎による感染拡大に伴う世界経済への影響が警戒視される中、後場に入り21844.29円まで下げ幅を広げる展開となった。終値での22000円割れは、昨年10月半ば以来となる。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が2000を超えるなど、全体の95%を占める全面安商状。セクターでは33業種全てが下げており、空運、証券の下落率が4%を超えたほか、不動産、鉱業、小売、非鉄金属、海運、サービス、建設の弱さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、信越化<4063>など、影響度が大きい値がさ株が総じて軟調。

先物主導による断続的なインデックス売買により、指数インパクトの大きい値がさ株が総じて軟調となり、日経平均の重石となっている。また、リスクオフムードの中で押し目買いの動きも限られており、マザーズ指数が4%を超える下落となるなど、個人投資家主体の中小型株においても、実需の売りに下げ幅を広げる流れとなっている。

日経平均は節目の22000円を割り込んだことから、いったんは下げ渋る流れも期待されそうだが、テクニカル面では週足形状で昨年10月半ばに空けているマド(21800-22050円)辺りを埋める流れも意識されやすいところ。また、米疾病対策センター(CDC)幹部は、米国内での新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が避けられないと警告しており、米国での感染が確認されるようだと、一段の下振れが警戒されることから、押し目買いは入りづらい。

また、来週には米国では重要な経済指標の発表も控えているため、新型肺炎の影響等がみられるようだと、世界的なリスクオフムードをより強める一因になりそうである。そのため、オーバーウィークのポジションを積み上げる動きは皆無であり、明日も不安定な相場展開が余儀なくされそうだ。

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