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新型肺炎拡大によって需要が見込めると考えられる銘柄への資金集中の動き

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 28日の日本株市場は波乱含みの展開になりそうだ。27日の米国市場では、NYダウが1190ドル超の下落を記録した。米カリフォルニア州で新型コロナウイルスの感染者が確認されるなど、同ウイルスの蔓延による世界経済への影響懸念から売りが先行している。

 また、投資家のリスク回避姿勢が強まる中、原油相場の下落や米長期金利の低下も嫌気される格好となった。この流れにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比625円安の21225円。円相場は1ドル109円70銭台と円高に振れて推移している。

 米国市場の大幅下落の流れにより、シカゴ先物にサヤ寄せする格好からの、ギャップダウンスタートとなろう。もっとも、米疾病対策センター(CDC)幹部は、米国内での新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が避けられないと警告しており、米国での感染が確認されたのは想定されていたことでもある。これまでリスク回避姿勢の流れが強まっていたこともあり、持ち高調整の動きも進んでいたと考えられる。

 そのため、指値状況の薄い中を先物主導によるインデックス売買によって、大きく下押す流れとなるものの、過去の急落局面のようなハシゴを外される、といった流れとは違うと考えられる。とはいえ、全国の小中学校・高等学校の一斉休校といった異例の対応策などをみると、投資家のセンチメントは相当冷え込むと考えられる。

 イレギュラー的な価格形成にはなるが、押し目を拾うタイミングは見極めづらく、足元では新型肺炎拡大によって需要が見込めると考えられる銘柄への資金集中の動きが顕著に表れることになりそうだ。衛生面での防衛関連、テレワーク関連のほか、巣ごもり関連で宅配や冷凍食品、アニメ、ゲームのほか、オンライン教育といった銘柄へも関心が集まりやすいところであろう。
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