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各国政府による財政面での適切な対応が最重要課題に

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 米国内でも新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、政策金利(FF金利の誘導目標水準)を緊急で0.50ポイント引き下げて1.00−1.25%にすると発表した。声明で「新型コロナウイルスは経済活動に対するリスクとして台頭しつつあり、こうしたリスクを踏まえ、さらに、最大雇用と物価安定の目標を達成するために、連邦公開市場委員会(FOMC)はFF金利の誘導目標を引き下げることを決定した」と表明した。ただし、米国株式は大幅安となっており、市場関係者の間からは「2020年末までに合計1ポイント以上の利下げが実施される可能性が高い」との声が聞かれている。

 3日は豪準備銀行(中央銀行)も0.25ポイントの利下げを発表しているが、市場参加者の間では「金融緩和策だけで世界経済を良くすることは難しい」との見方が広がっている。一部では「ウイルス感染の拡大に対して主要国の中央銀行が協調的な行動をとることは問題ないが、各国政府による財政面での適切な対応が最も重要になる」との声も聞かれており、金融緩和策だけで金融市場の不確実性を低下させることは難しいとみられる。
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