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ドル・円相場、米長期金利の動向を強く意識した動きに

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 5日の米国株式市場は大幅反落。「新型コロナウイルスの感染拡大が米国経済に与える影響は市場参加者の想定を上回る」との思惑が広がっており、リスク回避的な取引が再び活発となった。安全資産とされる米国債に投資家の資金が集中しており、10年債利回りは一時0.9%をわずかに下回った。債券市場は3月17−18日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.50ポイントの追加利下げが決定されることを完全に織り込んでいるようだ。市場では4月以降も追加利下げが行なわれる可能性は高いと予想されており、年末までにFFレートの誘導目標水準は0.00-0.25%まで低下する可能性も浮上している。

 ただし、新型コロナウイルスの感染拡大を巡る市場の思惑は絶えず変化しており、有効な治療薬の開発などで市場関係者の悲観的な見方は短期間で後退する可能性は残されている。この場合、金融市場の不確実性は大幅に低下すると予想されるため、リスク回避的な取引は大幅に縮小し、為替相場や長期金利の水準は大きく動く可能性がある。株式市場の反応を確認する必要があるが、ドル・円相場は米長期金利の動向を強く意識した動きを見せる可能性が高いと予想される。
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