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金融市場の不確実性は高止まりか

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 10日のニューヨーク市場では、米国債利回りが大幅反発。トランプ政権の大規模な景気対策への期待が広がったことから、安全逃避の債券買いは縮小した。トランプ大統領が共和党議員に対して年内の給与税の免除を打診したことや、新型コロナウイルス検査の自己負担金の免除や感染者の治療に関する保険適用範囲の拡大などが伝えられたことが材料視された。原油先物の反発も債券利回りの上昇を促したようだ。

 市場関係者の間からは「米国政府が景気悪化を防ぐための大規模な財政支出を決めた場合、ゼロ金利の可能性は大幅に低下する」との声が聞かれている。来週17-18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、0.50ポイントまたは0.75ポイントの追加利下げが決定される可能性が高いとの見方が多いようだ。ただし、米国で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大した場合、政策金利(FFレートの誘導目標水準)を0.00%-0.25%まで引き下げる可能性はわずかに残されているとみられる。そのため、金融市場の不確実性が大幅に低下することは当面期待できないとの見方が多いようだ。
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