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NYの視点:今週の注目:OPEC+増産へ、米3月雇用統計、ISM、週次新規失業保険申請件数

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投機家や投資家のポジジョンを示す週次統計で円の買い持ちは16年9月来で最大から小幅減少した。

今週は消費・雇用関連の指標で、新型ウイルスの影響を探る。また、新型ウイルスの蔓延リスクに加え、1日から石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国は増産に転じる見通しで、原油価格のさらなる下落が新たなリスクとなる。

米国での新型ウイルスの蔓延が影響し始めた3月の重要経済指標が出始めるため、結果で、未知であった今後の経済に与える影響をはかる。

先週発表されたミシガン大学消費者信頼感指数確報値は89.1と速報値95.9から下方修正され、2月の101から11.9急速に低下。下落幅は2008年来で最大となった。今週は3月消費者信頼感指数の発表が予想されているが110と2016年7月来の低水準に落ち込むと予想されている。3月ISM製造業指数は3カ月ぶりに再び50割れでリセッション最中の2009年5月来で最低の結果が予想されている。3月ISM非製造業指数は44とやはりリセッション時2009年4月来の低水準に落ち込む見込み。

また、雇用関連指標でも週次新規失業保険申請件数が前々週に続き過去最大級の300万件台が予想されているほか、3月雇用統計では失業率が3.8%と、3.5%から上昇、非農業部門雇用者数は‐10万人と2010年9月来の減少と減少幅は2010年6月来で最大になると予想されている。経済活動が停止していることから、指標が急激に悪化することは想定内。すでに景気後退入りしていることは明らかで、ウイルス収束の可能性が今後の経済を左右することになる。


■今週の主な注目イベント


●米国
30日:2月中古住宅販売仮契約、2月ダラス連銀製造業活動
31日:1月S&P住宅価格指数、3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、
3月消費者信頼感指数:予想110(2月130.7)
4月
1日:3月ADP雇用統計、3月製造業PMI、3月ISM製造業指数:予想45(2月50.1)
2日:2月貿易収支、週次新規失業保険申請件数、
3日:3月雇用統計:失業率:予想3.8%(2月3.5%)
非農業部門雇用者数:予想‐10万人(2月+27.3万人)、
3月ISM非製造業指数(3日):予想44(2月57.3)

●欧州
30日:ユーロ圏財務相電話会合、ESMの救済機構の詳細を協議
4月
1日:ユーロ圏製造業PMI

●中国
31日:3月製造業PMI
4月
1日:3月財新/マークイットPMI

●英国
4月
1日:製造業PMI

●地政学的リスク
ベネズエラ
北朝鮮:
イラン
ガザ紛争
シリア
イエメン
香港

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