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NYの視点:米3月ダラス連銀製造業活動指数は‐70、今後も驚異的な結果に備える

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石油生産が主要産業であるテキサス州、ダラスの3月連銀製造業活動指数はマイナス70と、2月にプラス1.2と活動拡大に5カ月ぶりに回復したのち、再び活動の縮小に落ち込み過去最低を記録した。新型ウイルス蔓延により米国経済活動がほぼ停止状態にあるほか、原油安が響いた。

内訳の中で需要項目となる新規受注は41.3、生産指数も−35.3と、それぞれ景気後退時の2009年来で最低。雇用指数も2月の0から‐23へ悪化した。ニューヨーク、フィラデルフィア、カンサスシティ全地区の連銀製造業活動指数に続き、前月から過去最大の下げを記録している。

■米3月ダラス連銀製造業活動数::−70
現状
生産:−35.3(2月+16.4)
新規受注:−41.3(+8.4)
出荷:−33.8(+8.5)
支払い価格:−5.9(+12.8)
受け取り価格:−9.2(−0.1)
賃金:5.5(+22.6)
雇用:−23(−0.9)
労働時間:−22.4(+2.1)

●6カ月後見通し
活動指数:−39.5(+18)
生産:−18.7(+35)
新規受注‐20.4(+34.1)
出荷:−23.6(+27.3)
支払い価格:−7.9(+21.4)
受け取り価格:−13.9(+11.6)
賃金:+0.7(+39.7)
雇用:−16.7(+20.4)
労働時間:−12.3(+12.2)

米国のトランプ大統領は外出規制を従来の4月中旬から4月末までに延長。百貨店大手のメーシーズや小売りギャップは北米全店舗の従業員のほとんどの一時解雇を発表している。経済活動の抑制が長引くと企業の雇用解雇にも一段と拍車がかかることになる。

今週発表予定の週次失業保険申請件数も前週に続き3000万件超が予想されている。
今後はこのような脅威的な結果に備えなければならない。セントルイス連銀の試算によると新型ウイルスにより全米経済が凍結したことで4700万人が仕事を失い、失業率は32%まで上昇する可能性があるという。



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