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暗号資産の投資家がよく使うBTC価格評価手段は?【フィスコ・暗号資産コラム】

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米拠点の暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、同取引所のVIP顧客に対して今年1月に実施したセンチメント調査結果を公開した。顧客が予想する2020年のビットコイン(BTC)価格などの他、取引の際に参考にする価格評価の方法などが紹介されている。クラーケンは、暗号資産の取引量で第4位(4月3日17時時点、CoinGeckoより)の大手取引所だ。

調査結果では、顧客の予想する2020年のBTC価格の平均値は22,866ドルとなった。当時とは環境が大きく変わってしまったが、調査時点の1月末のBTC価格(9,339ドル)からは上昇を見込んでいたことになる。また、2019年に投資資産の価値が上昇した顧客は全体の36%だったが、49%が「2020年は自身が投資する資産の価値が上昇する」とポジティブだったと報告されている。

「2020年に暗号資産の普及のきっかけとなる要素は何か」という項目では、最も多かったのが「中央銀行や企業などの採用」、続いて「ビットコインの半減期」、3位が「政治的な衝突や紛争」、4位が「FOMO(取り残されることへの恐怖)」、5位が「通貨危機、債務危機、金融危機」となった。顧客が挙げた要素は全体としてリスクの高まりを意味する内容が多く、「価値の保存(ストア・オブ・バリュー)」の手段として暗号資産が普及するのではないかと期待する顧客が多いことが読み取れる。

「2020年に米証券取引委員会はビットコインのETF(上場投資信託)を承認すると思うか」という項目については、「そう思う」が48%、「そう思わない」が52%という結果だった。アメリカでは2016年頃から複数の企業がビットコインETFの上場申請を行っているが、またひとつも承認されていない。もしビットコインのETFが米市場に上場すればBTC市場に大きなプラス要因となると期待視されている。

「ビットコインの価格評価に使用するモデルは何か」という項目については、1位がストック・フローモデル(希少性による価格評価)で全体の47%、2位がNVTシグナル(ネットワークの価値に対する取引量)で17%、3位がメイヤー倍数(現在の価格÷価格の200日移動平均)という結果となった。ビットコインは5月11日に半減期(マイニング報酬によって市場に新規供給されるビットコインが半減するタイミング)を迎える。需給が引き締まることでビットコインの希少性が高まる同イベントには投資家の注目が集中すると予想される。

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