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ファーストリテが指数をけん引【クロージング】

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8日の日経平均は4営業日続伸。403.06円高の19353.24円(出来高概算16億8000万株)で取引を終えた。7日の米国市場ではNYダウが一時900ドル超の上昇を見せた後に、小幅ながら下げに転じた流れもあり、慎重姿勢から寄り付き直後には18730.80円まで下げる局面もみられた。

しかし、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が大きく上昇する中で日経平均をけん引し、日経平均は19000円を挟んでのこう着に。しかし、後場半ば辺りから断続的なインデックス買いによってファーストリテが一段高となったほか、弱含みに推移していたソフトバンクG<9984>も上昇に転じるなど、インデックスに絡んだ資金流入が活発化し、引けにかけて日経平均を押し上げる展開となった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、空運が8%を超える上昇となったほか、陸運、証券、医薬品、サービス、精密機器、小売が堅調。半面、鉱業、石油石炭、鉄鋼、銀行が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテが1社で日経平均を約120円押し上げたほか、エムスリー<2413>、中外薬<4519>、東エレク<8035>、第一三共<4568>、オリンパス<7733>がけん引。

ファーストリテが一時8%を超える上昇をみせており、これが日経平均の上昇をけん引した。また、空運や陸運のほか、小売では百貨店株の上昇が目立っており、緊急事態宣言が発令されたことにより、アンワインドの流れといったところであろう。また、中小型株では直近IPO銘柄への物色が強まっており、楽観的なムードではないものの、個人投資家においても、幾分、リスク回避姿勢が和らいできたようである。

もっとも、グローベックスの米株先物の底堅さが材料視されていたが、NYダウ先物は一時200ドルを超える上昇をみせていたが、足元では変わらず水準まで上げ幅を縮めてきている。新型コロナウイルスに関連したニュースフローで大きく動きやすい需給状況であり、変動率の高い相場展開はしばらく続くことになりそうだ。


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