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今日の為替市場ポイント:米経済指標の大幅な悪化を意識してリスク選好のドル買い抑制も

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15日のドル・円は東京市場では106円93銭まで下げた後に107円54銭まで反発。欧米市場でドルは107円86銭まで買われた後に107円25銭まで反落し、107円43銭で取引終了。

本日16日のドル・円は、107円台で推移か。米経済指標の大幅な悪化や長期金利の低下を意識して、リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。

15日発表の米経済指標は総じて大幅に悪化した。特に3月小売売上高と4月NY連銀製造業景気指数は記録的な落ち込みとなった。外出制限の強化によって生活必需品を除く商品や耐久財の売上高は大幅に減少しており、この状況は5月中まで続く可能性がある。トランプ米大統領は15日に行なわれた会見で、「データによると米国内の新型コロナウイルスの新規感染状況はピークを過ぎたようだ」、「経済再開に向けた新たな指針を16日に発表する」と伝えた。

米国経済の部分的な再開への期待はあるものの、市場参加者の多くは「経済再開のペースは緩やかなものとなる可能性が高い」と予想している。今年4-6月期の米国経済は1-3月期との比較で著しく悪化することが確実視されている。米国経済は2021年にかけて回復するとの見方は残されているものの、2020年1月時点の米国経済の状況に戻ることは難しいとみられる。


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