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21日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で4日ぶり反落、資源・素材セクターに売り

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21日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比25.54ポイント(0.90%)安の2827.01ポイントと4日ぶりに反落した(上海A株指数は0.90%安の2962.85ポイント)。

原油相場の暴落を受け、世界経済の先行きが改めて不安視される。翌日に納会(受け渡し)を迎えるWTI原油先物5月限は昨夜、前営業日の18.27米ドルから一時マイナス40.32米ドルに落ち込んだ(終値はマイナス37.63米ドル)。新型コロナウイルス感染拡大による外出規制強化などで、世界的に石油製品の需要が急減。貯蔵倉庫の限界が近づくなか、買い手不在の状態に陥った。中国本土では経済活動の正常化が進んでいるものの、世界的には回復までの道のりが遠いとみられている。

景気動向に敏感な資源・素材株が安い。中国神華能源(601088/SH)が3.5%、江西銅業(600362/SH)が1.6%、万華化学集団(600309/SH)が2.8%、中国巨石(600176/SH)が3.1%ずつ下落した。半導体株もさえない。IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.0%安と値を下げた。自動車株、消費関連株、医薬品株、不動産株、空運株、金融株、公益株なども売られている。

半面、テレワーク関連株の一角はしっかり。総合ネットサービス企業の鵬博士電信伝媒集団(600804/SH)がストップ高、通信衛星・放送サービスの中国衛通(601698/SH)が6.4%高で引けた。タンカー各社も物色される。中遠海運能源運輸(600026/SH)が4.2%高、招商局能源運輸(601872/SH)が3.2%高などと買われる。原油在庫の積み上がりを背景に、保管スペースとしてのタンカー需要が増すとの思惑が高まった。用船料の値上がりが期待されている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.70ポイント(0.78%)安の214.80ポイント、深センB株指数が12.17ポイント(1.46%)安の820.95ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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