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23日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で反落、銀行セクター下げ主導

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23日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.48ポイント(0.19%)安の2838.50ポイントと反落した(上海A株指数は0.19%安の2974.92ポイント)。

銀行株安が重し。中国銀行(601988/SH)が2.0%安と続落した。同行が販売した原油先物商品「原油宝」を巡る混乱がネガティブ材料。20日のWTI原油先物5月限が史上初のマイナス圏に沈むなか、原油先物に連動した同商品では、マイナス価格で決済(売却)した側が投資代金のほかにマイナス分の代金を支払うことになった。本来であれば、損失は投資額に限定される。商品に欠陥があったとして、集団訴訟の動きもあると伝わった。また、中国銀行保険監督管理委員会は22日、銀行の不良債権比率が3月末時点で2.04%に上昇したと発表(昨年12月末は1.98%)。第2四半期はさらに上昇すると予測した。「景気回復には時間がかかる」との見方が改めて意識されている。

銀行株のほか、ハイテク株も下げが目立つ。スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が2.9%安、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が1.6%安で引けた。不動産株、公益株、インフラ関連株なども売られている。

半面、エネルギー関連株は高い。中海油田服務(601808/SH)が7.8%、中国石油天然気(601857/SH)が2.0%ずつ上昇した。原油相場の持ち直しが好感されている。このほか産金株、海運・港湾株、農業関連株、消費関連株の一角も買われた。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が0.85ポイント(0.40%)高の214.40ポイント、深センB株指数が5.47ポイント(0.66%)高の830.64ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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