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27日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で反発、金融と不動産の上げ目立つ

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週明け27日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比448.81ポイント(1.88%)高の24280.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が219.40ポイント(2.27%)高の9875.59ポイントとそろって反発した。売買代金は871億1900万香港ドルとなっている(24日は827億9900万香港ドル)。

米株高を好感した買いが先行する流れ。中国経済の持ち直しも期待された。朝方公表された1~3月の中国工業企業利益は前年同月比で36.7%減少したが、減少幅は1~2月の38.3%からやや縮小している。資金流入も意識された。陳茂波(ポール・チャン)財政長官は自身のブログで26日、新型コロナ問題による資金流出は起きておらず、むしろ、足元の香港ドル高は資金流入を示唆していると指摘している。香港金融管理局(HKMA)は先週、4年半ぶりに香港ドル売り・米ドル買い介入を実施した。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48が上昇)。香港中心地に商業施設を保有する九龍倉置業地産投資(1997/HK)が5.3%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が5.0%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.1%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.0%高と値上がり率上位に並んだ。

セクター別では、中国の金融が高い。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が4.5%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.4%、中国太平保険HD(966/HK)が3.5%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が3.9%、交通銀行(3328/HK)が3.8%、招商銀行(3968/HK)が3.6%ずつ上昇した。中国太平洋保険の1~3月期決算は5割増益。保険株全体の支援材料となった。

中国の不動産セクターもしっかり。融創中国HD(1918/HK)が3.9%高、中国海外発展(688/HK)が3.3%高、万科企業(2202/HK)が2.7%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.6%高で引けた。

天然ガス供給の銘柄群も物色される。中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が10.5%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)と新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)がそろって5.4%高、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が4.3%高と値を上げた。

一方、本土市場は3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.25%高の2815.49ポイントで取引を終えた。銀行株が相場をけん引。不動産株、医薬品株、食品飲料株、天然ガス株、インフラ関連株の一角なども買われた。半面、自動車株は安い。テレワーク関連株、産金株、半導体株、海運株も売られた。

亜州リサーチ(株)



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