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11日の中国本土市場概況:上海総合0.02%安で小反落、ITハイテク関連に売り

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週明け11日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.54ポイント(0.02%)安の2894.80ポイントと反落した(上海A株指数は0.02%安の3034.08ポイント)。

戻り待ちの売り圧力が意識される流れ。先週末の上海総合指数は急伸し、足元では約2カ月ぶりの高値水準を回復していた。また、今週は4月の各種経済指標が集中して発表されることもあり(12日に物価統計、15日までに金融統計など、15日に鉱工業生産や小売売上高)、結果を見極めたいとするスタンスも漂った。

ただ、下値は限定的。米中対立の懸念後退や中国の金融緩和期待などを手がかりに、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。トランプ米大統領は8日、新型コロナウイルスが中国から世界に感染拡大したことについて、「中国が故意に起こしたとは思わない」と発言し、これまでの中国非難姿勢をトーンダウンさせている。また、中国人民銀行(中央銀行)が10日に公表した1~3月の金融政策執行報告では、過剰流動性回避の文言が削除された。

業種別では、ITハイテク関連が安い。スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が4.2%、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が3.7%ずつ下落した。医薬品株もさえない。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.5%値を下げた。不動産株、食品飲料株、証券株なども売られている。

半面、自動車株と家電株の一角は物色される。長城汽車(601633/SH)が3.0%高、青島海爾(600690/SH)が1.4%高で引けた。中国商務部は8日、メーデー連休中(5月1~5日)の消費活動について、自動車や家電品などの商品販売が好調だったと報告している。このほかインフラ建設関連株、銀行・保険株の一角も買われた。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が2.55ポイント(1.18%)安の213.11ポイント、深センB株指数が4.16ポイント(0.49%)安の839.58ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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