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11日の米国市場ダイジェスト:NYダウ109ドル安、NY活動再開見通しで下げ幅縮小

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■NY株式:NYダウ109ドル安、NY活動再開見通しで下げ幅縮小

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は109.33ドル安の24221.99ドル、ナスダックは71.02ポイント高の9192.34ポイントで取引を終了した。国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長をはじめ、米国政府の新型ウイルス対策チームの数名の専門家が自主隔離に入ることを発表するなど、米政権内でのウイルス感染リスク上昇への警戒感から、大きく下落して寄り付いた。その後、ニューヨーク州知事が今週中にも一部で活動を再開する意向を発表すると下げ幅を大きく縮小した。セクター別では医薬品・バイオテクが上昇した一方、銀行や自動車・自動車部品が大きく下げた。

半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は、アナリストの目標株価引き上げが好感され上昇。医療器具・機器のカーディナルヘルス(CAH)は、好決算を発表して上昇。一方、スポーツ用品のアンダーアーマー(UA)は、1-3月期の売上がパンデミックの影響で23%減少したと発表し大幅下落。大手ホテルチェーンのマリオットインターナショナル(MAR)は、決算が予想を下回り下落した。航空大手のアメリカン航空(AAL)、デルタ航空(DAL)、ユナイティッド航空(UAL)は、英国が入国者に新たな規制を発令するなど需要・業績回復への疑念から軒並み下落した。

化粧品メーカーのコティ(COTY)は、「ウェラ」などのヘアケア事業を投資会社KKRに売却することを発表した。

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■NY為替:米債利回りの上昇を意識してドル強含み

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円24銭から107円77銭まで上昇して107円68銭で引けた。今週予定されている過去最大規模の入札を控え米国債は軟調。ニューヨーク州が今週中にも一部活動を再開すると知事が発表すると米債利回りの上昇に伴いドル買いが一段と強まった。
ユーロ・ドルは1.0844ドルまで上昇後、1.0801ドルまで下落して1.0801ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)への不透明感が根強く、戻り高値からユーロ売り圧力となった。ユーロ・円は116円02銭から116円52銭まで上昇。経済活動再開への期待にリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.2283ドルまで下落後、1.2363ドルまで上昇した。英国と欧州連合(EU)との貿易協議への懸念や経済活動再開への軌道が依然不透明で引き続きポンド売り圧力となった。ドル・スイスは0.9704フランまで下落後、0.9735フランまで上昇した。


■NY原油:反落で24.14ドル、株安などを意識した売りが入る

NY原油先物6月限は反落(NYMEX原油6月限終値:24.14 ↓0.60)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-0.60ドルの1バレル=24.14ドルで取引を終えた。取引レンジは23.67ドル−25.58ドル。11日のロンドン市場(時間外取引)で23.67ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の序盤で25.58ドルまで反発した。ただ、その後は、米長期金利の上昇や株安を意識した売りが入ったことで伸び悩み、通常取引終了後に23.73ドルまで反落する場面があった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  22.58ドル   -0.99ドル(-4.20%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.83ドル   -0.25ドル(-0.62%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.16ドル  -2.23ドル(-1.20%)
インテル(INTC)        60.13ドル   +0.46ドル(+0.77%)
アップル(AAPL)        315.01ドル  +4.88ドル(+1.57%)
アルファベット(GOOG)    1403.26ドル +14.89ドル(+1.07%)
フェイスブック(FB)     213.18ドル  +0.83ドル(+0.39%)
キャタピラー(CAT)      108.61ドル  -3.50ドル(-3.12%)
アルコア(AA)         7.77ドル   -0.30ドル(-3.72%)
ウォルマート(WMT)      123.67ドル  +0.73ドル(+0.59%)



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