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2万円に接近する局面においては、押し目拾いのスタンスに

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 13日の日本株市場は、やや神経質な展開になりそうだ。12日の米国市場では、NYダウが457ドル安だった。米国政府の新型ウイルス対策チームを率いる国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が上院での証言で、政府が示したルールに従わない早過ぎる経済活動の再開に警鐘を鳴らしたためウイルス感染「第2波」への警戒感が高まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の20145円。円相場は1ドル107円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の展開になりやすく、日経平均は2万円の攻防が意識されやすいだろう。ただし、昨日段階で買い戻しの流れも一巡感があっただけに、嫌気売りが強まる流れにはならないだろう。反対に2万円に接近する局面においては、押し目拾いのスタンスに向かわせやすいとみておきたい。

 また、決算発表がピークを迎えているため、機関投資家の売買も細っているため、薄商いの中をインデックス売買に振らされやすい展開も想定されるが、短期的な売買が中心と考えられるため、底堅さが意識される局面においては、反対売買も速いと考えられる。また、2万円に迫る局面においては、日銀のETF買い入れへの思惑も高まりやすく、需給面での下支えになりそうだ。

 もっとも、決算では主要な企業の冴えない決算が重石になりやすい。まずは、昨日決算を発表したトヨタ<7203>辺りの底堅さを見極めたいところである。また、米国市場では、感染第2波への警戒感が高まっているため、新型コロナの治療薬や診断薬などを手掛けている銘柄への物色も意識されやすい。その他、個人主体の売買では、足元で急ピッチの調整が続いているバイオ株なども、スピード調整からの自律反発狙いの動きが意識されそうである。
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