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デリカフーズホールディングス—20年3月期は増収、4Qの新型コロナ影響で通期経常利益は6.41億円

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デリカフーズホールディングス<3392>は12日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.4%増の404.13億円、営業利益が同16.6%減の5.71億円、経常利益が同15.7%減の6.41億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同21.5%減の3.60億円となった。

青果物事業の売上高は前期比2.4%増の402.88億円、セグメント利益(経常利益)は同18.3%減の5.85億円となった。売上高は、営業部門を強化し、メニュー提案・産地提案等の営業活動に注力したこと、埼玉FSセンター及び中京FSセンターの低温貯蔵機能及び最新の生産設備等が顧客に高評価だったこと、人手不足の深刻化に伴いカット野菜・真空加熱野菜の需要が増加したこと等により、第3四半期累計期間までは前年同期比4.2%増と順調に推移していた。また、セグメント利益も、付加価値の高いカット野菜・真空加熱野菜の売上増加、低温貯蔵機能を活用した戦略的な購買の実施、コスト削減活動強化等により同5.8%増と順調に推移していた。しかし、2020年1月以降の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、主要取引先の外食企業・中食企業において休業、時間短縮営業等が実施されたこと等により4Qの青果物販売量に影響を与えた。

物流事業の売上高は前期比18.3%増の31.24億円、セグメント利益(経常利益)は0.08億円(前期は0.12億円の損失)となった。売上高は、主要な荷主であるデリカフーズの売上高が順調に増加していることに加え、野菜と資材を同時に配送するサービスが顧客にも高評価を得た。セグメント利益は、2019年10月より一部顧客の協力により週に1度の運休日を設けたこと、コスト削減活動を強化したこと等が寄与した。

研究開発・分析事業の売上高は前期比12.6%減の1.22億円、セグメント利益(経常利益)は0.09億円(前年同期は0.00億円の損失)となった。売上高ではコンサルティング部門の定期コンサル案件が一部終了したこと、セグメント利益では作業効率向上に伴う外部委託費用・人件費の減少等があった。

持株会社の売上高は前期比19.8%増の7.84億円、セグメント利益(経常利益)は同63.7%増の2.89億円となった。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染拡大の影響を現段階において合理的に算定することが困難なことから未定としている。同社グループは外食産業、中食産業を主な販売先としており、新型コロナウイルス感染抑止策による外出自粛要請等は業績に大きな影響を与えている。業績予想については、開示が可能となった時点で速やかに開示するとしている。



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