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18日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で5日ぶり反発、エネルギー株相場けん引

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週明け18日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比137.30ポイント(0.58%)高の23934.77ポイントと5日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が51.86ポイント(0.54%)高の9726.43ポイントと3日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は1094億2900万香港ドルとなっている(15日は1043億3800万香港ドル)。

中国の政策期待が相場を支える流れ。今週22日には、今年の政策運営や経済成長率などの目標を示す中国の最重要会議、全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)が開幕する。また、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は16日付の共産党機関誌に寄稿した文章の中で、金融政策支援を強化する考えを示した。ただ、米中対立の警戒感がくすぶるなか、指数はマイナス圏で推移する場面もみられている。米商務省は15日、中国通信設備メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置を強化すると発表。これに対し中国商務部は17日、「あらゆる必要な措置を講じる」と反発している。

ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連の上げが目立つ。石油大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が7.8%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.5%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.0%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が2.6%高で引けた。原油高が追い風。時間外取引のWTI原油先物は続伸でスタートし、約2カ月ぶりに心理的節目の30ドルを回復している(一時31.25ドル)。中国では石油需要が回復しつつある。

セクター別では、産金と非鉄が高い。招金鉱業(1818/HK)が7.4%、紫金鉱業集団(2899/HK)が4.9%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.6%、江西銅業(358/HK)が3.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.7%ずつ上昇した。

中国不動産セクターも物色される。景泰富集団HD(1813/HK)が3.8%高、世茂房地産HD(813/HK)が3.0%高、広州富力地産(2777/HK)が2.1%高、融創中国HD(1918/HK)が1.8%高と値を上げた。住宅価格の持ち直しが支援材料。主要70都市の4月新築住宅相場動向では、前月比で上昇した都市が38→50都市に増加した。

一方、本土市場は3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.24%高の2875.42ポイントで取引を終えた。消費関連株が高い。産金株や非鉄株、エネルギー株、インフラ関連株、不動産株、医薬品株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。自動車株、公益株、海運株、金融株の一角も売られた。

亜州リサーチ(株)



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