マザーズ先物見通し：NYダウの大幅高を受けて続伸か

本日のマザーズ先物は、前日の米国株の大幅高など外部環境の好転を受けて、買いが先行して始まりそうだ。前日の米国市場は、新型コロナウイルスワクチンの早期開発への期待が広がり、NYダウが911ドル高と大幅に続伸した。シカゴの日経225先物も400円超上昇し、為替市場でも1ドル＝107円台前半へと円安基調をたどっている。こうした外部環境の好転を背景に日経平均も続伸スタートが想定され、マザーズ先物にも買いが波及しそうだ。個別でも、バイオ関連株中心に物色意欲が盛り上がりそうで、マザーズ先物高に寄与することが見込まれ、心理的な節目である900pt台を回復する場面もありそうだ。ただ、マザーズ先物は4月以降、調整らしい調整がなく、ほぼ一本調子で値を上げ、この間の上昇率は約48％に達している。急ピッチの上昇に対する警戒感も広がりそうで、上値では戻り待ちの売りなどが控えていると予想される。また、ネット証券関係者からは「個人の投資スタンスも変化してきており、足元では売りが膨らんできている」との声も聞かれ、これも上値圧迫要因になる場面もありそうだ。上値のメドは900.0pt、下値のメドは860.0ptとする。