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20日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で3日ぶり反落、ITハイテク関連に売り

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20日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.84ポイント(0.51%)安の2883.74ポイントと3日ぶりに反落した(上海A株指数は0.51%安の3022.67ポイント)。

戻り待ちの売り圧力が意識される流れ。19日の上海総合指数は大きく上昇し、約2カ月ぶりの高値水準を回復していた。新型コロナウイルス感染拡大「第2波」の警戒感もくすぶる。新型コロナの集団感染が発生した吉林省吉林市内の舒蘭市では、一部エリアに外出制限が導入された。吉林省衛生健康委員会の発表によれば、20日午前0時(現地時間)時点で、省内の新型コロナ感染者は計133人に上っている。行動規制は、一部路線バスの運休にも広がった。

ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が持続するなか、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。今週22日には、今年の政策運営や経済成長率などの目標を示す中国の最重要会議、全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)が開幕する予定。コロナ禍による景気懸念が根深いなか、新規の経済対策が望まれている。

業種別では、ITハイテク関連の下げが目立つ。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が5.6%安、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が4.2%安とそろって反落した。資源・素材株、不動産株、インフラ関連株、消費関連株、運輸株なども売られている。

半面、金融株の一角はしっかり。招商銀行(600036/SH)が1.2%上昇した。産金株も物色されている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が4.01ポイント(1.91%)安の205.84ポイント、深センB株指数が2.61ポイント(0.30%)安の869.24ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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