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経済活動再開の流れから押し目買い意欲は強い

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 22日の日本株市場は、こう着感の強まりやすい相場展開になりそうだ。21日の米国市場ではNYダウが101ドル安だった。上院が米国取引所に上場している中国企業の上場廃止を促す法案を可決したことに続き、香港を巡る対中制裁策を提示する計画が報じられると、中国は対米報復措置を警告するなど米中対立の激化への懸念から売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円安の20460円。円相場は1ドル107円60銭台で推移している。

 米国市場の流れを受けて売り優勢の相場展開になりそうだが、米国市場の下落要因は昨日の段階で織り込まれており、売り込まれる展開にはなりづらいだろう。米中対立への警戒や全人代を受けた報道等に先物主導で振らされる場面があったとしても、出来高が膨れていない需給状況においては、追随する動きも限られそうである。

 方向感は出難いだろうが、経済活動再開の流れから金融市場は安定化に向かっており、調整局面においての押し目買い意欲が強いと考えられる。緊急事態宣言について政府は、大阪など関西2府1県で解除する一方、東京など首都圏の1都3県と北海道は継続することを正式に決定した。また、1都3県と北海道の緊急事態宣言は、解除可能か25日にも判断するとしており、調整局面における買い意欲は強そうである。

 日経平均の底堅さが意識される中、個人主体の中小型株物色については、引き続き活発な状況が続きそうである。アンジェス<4563>の売買が引き続き活況であり、短期筋の資金回転が効いているようである。連日で中小型株の強い値動きが続く中、個別においては過熱感が警戒される水準までの上昇をみせている銘柄も多く、地合い良好を受けて次第に出遅れている銘柄等へ物色対象に広がりが出てくる可能性がありそうだ。
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