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概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日ぶり反落、米中対立の激化を警戒

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【ブラジル】ボベスパ指数 82173.21 -1.03%
22日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比853.88ポイント安(-1.03%)の82173.21で取引を終了した。83027.1から81668.8まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏で推移した。米中対立の激化が警戒され、リスク回避の売りが広がった。また、経済指標の悪化や景気の一段悪化懸念も圧迫材料。このほか、国内における新型コロナウイルスの感染状況が改善されていないことが引き続き嫌気された。

【ロシア】MICEX指数 2709.38 -0.34%
22日のロシア株式市場は続落。主要指標のMOEX指数は前日比9.29ポイント安(-0.34%)の2709.38で取引を終了した。2718.48から2687.18まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を縮小させた。景気後退懸念の高まりが圧迫材料。4-6月期の成長率がマイナス9%まで落ち込むと予測されている。また、香港問題をめぐる米中対立の激化なども指数の足かせとなった。一方、指数の下値は限定的。追加利下げ期待が好感された。ロシア中央銀行はこのほど、6月に1%の利下げを示唆した。

【インド】SENSEX指数 30672.59 -0.84%
22日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比260.31ポイント安(-0.84%)の30672.59、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同67.00ポイント安(-0.74%)の9039.25で取引を終えた。

小幅高で寄り付いた後は売りに押され、引けまで安値圏で推移した。前日の欧米市場の下落に加え、この日のアジア市場がそろって軟調な値動きを示していたことを受け、インド株にも売りが優勢。また、香港問題をめぐる米中対立への懸念が高まっていることも足かせとなった。

【中国本土】上海総合指数 2813.77 -1.89%
22日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比54.16ポイント安(-1.89%)の2813.77ポイントと3日続落した。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

米中対立の激化が警戒される流れ。北京で22日に開幕した全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)では、香港での国家分裂行為などを禁止する香港版「国家安全法」の導入が討議される。これに対しトランプ米大統領は21日、全人代で香港の統制強化につながる法案が成立すれば、強力に対処すると述べた。また、与野党の米上院議員は同日、「香港の自主独立を侵害している」として、「中国当局者に制裁を課す法案を提出する」と発表している。新型コロナウイルス感染拡大の責任論を巡り、このところ米中は応酬を繰り広げていただけに、新たな火種が浮上した格好だ。香港版「国家安全法」は全人代の最終日、28日に採決される。



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