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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、リスク選好の円売りも米景気回復の遅れを嫌気

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26日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。アジアや欧米の株高を背景にリスク選好的な円売りに振れ、主要通貨は上昇基調の見通し。ただ、米国の低調な経済指標で回復の遅れが顕著となれば、ドルの一段高は見込みにくい。

日本で4月7日に発令された緊急事態宣言について、政府は前日の対策本部で首都圏の1都3県と北海道を含め全面的な解除を決定した。それを受け日本経済の正常化への期待が広がり、本日の東京株式市場では日経平均株価が強含み21000円の大台を回復。また、中国政府の香港統治をめぐる問題への懸念で前日大幅安の香港株が反発し、リスク選好的な円売りが優勢となった。ただ、ドル・円はクロス円にけん引され108円を目指す展開となったが、安全通貨のドルへの売り圧力で節目の108円手前で足踏み状態が続いた。

この後の海外市場でも、ドル・円は上値の重さが意識されそうだ。アジア株高が欧米に波及すれば、リスク選好的な円売りは継続の見通し。堅調地合いの原油価格も円売りを支援しよう。一方。前日発表されたドイツのIFO企業景況感指数が予想外に改善したことでユーロ圏の回復が米国よりも顕著となり、足元はユーロ買い・ドル売りに振れやすい。今晩の米国の新築住宅販売件数や消費者信頼感指数などが低調な内容ならユーロは一段高が見込まれ、ドルの下押し要因となろう。ドル・円は108円を回復しても上値は重いとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・4月シカゴ連銀全米活動指数(3月:-4.19)
・22:00 米・3月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.5%、2月:+0.7%)
・22:00 米・3月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+3.40%、2月:+3.47%)
・23:00 米・4月新築住宅販売件数(予想:48.0万戸、3月:62.7万戸)
・23:00 米・5月消費者信頼感指数(予想:87.0、4月:86.9)
・23:30 米・5月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-62.0、4月:-73.7)
・02:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がバーチャル討論会参加
・02:00 米財務省・2年債入札


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