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米国株見通し:上げ渋り、米大規模デモが買いを抑制

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(16時20分現在)

S&P500先物      3,052.62(+10.62)
ナスダック100先物  9,575.88(+15.63)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は100ドル超高。NY原油先物(WTI)も上昇に転じ、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。


5月29日の主要3指数はまちまち。S&Pとナスダックは堅調地合いとなったが、ダウは17ドル安の25383ドルで取引を終えた。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は新型コロナウイルスの第2波が回復ペースを抑えるとし、市場心理を圧迫する場面もあった。その後、トランプ大統領は香港に対する優遇措置の撤廃で香港統治を強める中国に対抗した。ただ、対中制裁の内容は想定ほど厳しくなく、両国の対立激化は回避されるとの見方が買戻しを誘発した。



今晩の取引で買いは慎重になりそうだ。主要都市での制限措置が徐々に解除され、今後の経済正常化への期待感を背景に株買いが進む見通し。ただ、警官による黒人暴行死をきっかけに大規模デモに発展し、抗議活動は50都市に拡大している。そのうち25都市以上で夜間の外出が禁止されており、新たな懸念材料として意識される。今晩発表のISM製造業景況指数が前回から回復すれば関連セクターを中心に幅広く買われる見通しだが、デモへの警戒が買いを抑制しよう。




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