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1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ91ドル高、景気回復期待が米中対立や全米抗議デモのリスク懸念を上回る

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■NY株式:NYダウ91ドル高、景気回復期待が米中対立や全米抗議デモのリスク懸念を上回る

米国株式相場は上昇。ダウ平均は91.91ドル高の25475.02ドル、ナスダックは62.18ポイント高の9552.05ポイントで取引を終了した。中国が米国からの一部農産物輸入を停止すると報じられ、米中第1段階貿易協定が撤回されるリスクが浮上したほか、人種問題を巡る全米抗議デモが激化したことが嫌気され売り先行で寄り付いた。しかし、経済活動の一段の再開による景気回復期待が懸念を上回り、引けにかけては大きく上昇した。セクター別では、自動車・自動車部品や不動産が上昇、一方、医薬品・バイオテクが下落した。

美容製品メーカー、コティ(COTY)は、傘下ウェラなどのヘアケア製品部門を投資会社のKKRに売却すると発表し急伸。アパレル小売りのギャップ(GPS)は、JPモルガンによる投資判断引き上げが好感され上昇。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は、モルガンスタンレーによる目標株価引き上げが好感され上昇した。一方で、医薬品のファイザー(PFE)は、乳がん治療薬の臨床試験結果で思うような効果が得られなかったことを発表して下落。全米抗議デモの発端となったミネアポリスに本社をかまえるディスカウントストアのターゲット(TGT)は、デモの激化で175店舗を一時休業とすると発表し下落した。

米連邦議会予算事務局(CBO)は、ウイルスパンデミックが2020年から2030年までに実質国内総生産(GDP)で3%削減するとの見通しを示した。

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■NY為替:ドル伸び悩み、米製造業関連指標は市場予想を下回る

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円76銭まで上昇後、107円53銭まで弱含み117円58銭で引けた。米5月ISM製造業景況指数や5月製造業PMI改定値が予想を下回り、ドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1101ドルから1.1140ドルまで上昇して1.1133ドルで引けた。ユーロ・円は119円55銭へ弱含んだのち119円91銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2384ドルから1.2507ドルまで上昇。英国と欧州連合(EU)の貿易交渉への懸念が緩和したことがポンド買いに繋がった。ドル・スイスは0.9603フランから0.9625フランの狭いレンジでもみ合った。


■NY原油:伸び悩みで35.44ドル、原油需要の大幅増は期待できないとの見方も

NY原油先物7月限は伸び悩み(NYMEX原油7月限終値:35.44 ↓0.05)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-0.05ドルの1バレル=35.44ドルで取引を終えた。取引レンジは34.27ドル−35.90ドル。米中貿易協定の存続を意識した買いが入ったが、原油需要の大幅な増大は期待できないとの見方が浮上し、原油先物は伸び悩んだ。ただ、主要産油国による追加減産への思惑は消えていないため、34ドル台前半で下げ止まり、時間外取引で一時35ドル台後半まで戻した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.61ドル   +0.49ドル(+2.03%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.70ドル   +0.50ドル(+1.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)199.93ドル  +3.44ドル(+1.75%)
インテル(INTC)        61.86ドル   -1.07ドル(-1.70%)
アップル(AAPL)        321.85ドル  +3.91ドル(+1.23%)
アルファベット(GOOG)    1431.82ドル +2.90ドル(+0.20%)
フェイスブック(FB)     231.91ドル  +6.82ドル(+3.03%)
キャタピラー(CAT)      120.50ドル  +0.37ドル(+0.31%)
アルコア(AA)         9.49ドル   +0.28ドル(+3.04%)
ウォルマート(WMT)      123.96ドル  -0.10ドル(-0.08%)


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