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アフターコロナを意識した物色に【クロージング】

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2日の日経平均は続伸。263.22円高の22325.61円(出来高概算13億3500万株)で取引を終えた。米中対立への警戒のほか、米国で抗議デモが激化していることが重石になり、朝方は小動きで始まった。しかし、寄り付き直後に付けた22118.40円を安値にその後は強い相場展開となり、前場半ばには22300円を回復。後場はこう着感を強めながらも大引け間際には22401.79円まで上げ幅を広げる局面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターでは証券、不動産、その他金融、機械、非鉄金属の上昇率が2%を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、エムスリー<2413>、テルモ<4543>がけん引。一方で第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、ファーストリテ<9983>が重石となった。

出来高、売買代金ともに昨日からは若干膨れているが、依然として薄商いの中を、インデックス買いに押し上げられた格好であろう。また、経済活動再開に伴う景気回復期待を背景にコロナショックの影響を受けていたセクターや銘柄を見直す流れが強まっており、先高観がより強まる格好であろう。

グローベックスの米株先物はNYダウが弱含みに推移している中での後場一段高であり、短期筋のショートカバーの動きも強まったとみられる。短期的な過熱感が警戒されているが、米中対立、大規模な抗議デモなど、不安材料が警戒される中での強い値動きであり、需給面からもじり高基調が継続しそうである。

また、後場半ばには東京都では新たに30人以上の新型コロナウイルス感染が確認されたと伝えられた。しかし、神経質にはならず、反対に新型コロナ関連が見直されるなど、市場はアフターコロナを意識した物色に向かっているとみられる。

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