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3日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で5日続伸、医薬品セクターに買い

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3日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.97ポイント(0.07%)高の2923.37ポイントと5日続伸した(上海A株指数は0.07%高の3064.31ポイント)。

米中貿易問題の過度な警戒感が後退する流れ。米メディアは2日、「米国の輸出業者は中国の国有企業向けに大豆販売した」と伝えている。一部メディアは前日、「中国政府は国営企業に対し、大豆や豚肉など一部農産品の輸入停止を指示した」と報道していた。また、米通商代表部(USTR)は2日、中国から輸入する一部工業製品に課す制裁関税について、適用除外の措置を年末まで延長する方針を明らかにしている。

中国の政策に対する期待感も持続。中国人民銀行(中央銀行)の副総裁は1日の会見で、「金融面と信用面でさらなる政策支援が必要だ」とする認識を述べている。ただ、上値は重い。指数は今週に入ってからの上げ足が速く、約2カ月半ぶりの高値水準を回復しただけに、戻り待ちの売り圧力も意識された。

業種別では、医薬品株の上げが目立つ。中医薬グループ中国大手の北京同仁堂(600085/SH)が5.2%高、現代中医薬やバイオ医薬品など製造の天士力医薬集団(600535/SH)が1.8%高で取引を終えた。習近平・国家主席は2日の専門家座談会で、中医伝統薬の産業拡大を支援する方針を示している。自動車株も高い。広州汽車集団(601238/SH)が5.0%上昇した。中国汽車工業協会は2日、5月新車販売が4月に続き前年同月比の実績を上回るとの見通しを明らかにしている。このほか保険株、テレワーク関連株、エネルギー株、空運株なども買われた。

半面、消費関連株の一角はさえない。高級白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が0.8%安、白物家電大手の青島海爾(600690/SH)が3.5%安と下げた。非鉄株、ハイテク株、不動産株も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が2.41ポイント(1.16%)安の205.26ポイント、深センB株指数が2.11ポイント(0.25%)安の848.48ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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