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3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ527ドル高、速やかな景気回復期待広がる

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■NY株式:NYダウ527ドル高、速やかな景気回復期待広がる

米国株式相場は続伸。ダウ平均は527.24ドル高の26269.89ドル、ナスダックは74.54ポイント高の9682.91ポイントで取引を終了した。中国の5月サービス業PMIが予想外のプラス成長に回復したほか、米国の5月ADP雇用統計やISM非製造業指数も予想を上回ったためV字型回復への期待から大きく上昇して寄り付いた。米国政府が第4弾の経済支援策を検討中との報道も好感され、引けにかけてさらに上げ幅を拡大した。セクター別では、銀行、自動車・自動車部品が上昇、一方、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

ビデオ会議サービスを提供するズームビデオ(ZM)は、昨日引け後に発表した第1四半期決算が予想を大幅に上回り急伸。配車サービスのリフト(LYFT)は、5月の顧客数が4月比26%増となったと発表したほか、アナリストによる目標株価引き上げで上昇した。航空機メーカーのボーイング(BA)は、欧州の旅行会社TUIと737マックス機を巡る補償で合意にいたったとの報道が好感され上昇した。

一方で、老舗宝石店のティファニー(TIF)は、フランス高級ブランドグループのLVMHによる買収の行方が、新型コロナウイルスや全米抗議デモの影響で不透明になったとの報道を嫌気し売られた。鶏肉加工のピルグリムス・プライド(PPC)は、幹部が価格操作の疑いで起訴されたとの報道が嫌気され急落。同業のタイソンフード(TSN)も軟調推移となった。

ワーナーミュージック(WMG)は本日(3日)ナスダックへの上場を果たし、今年最大のIPOとなった。IPO価格(25ドル)を20%上回って初日の取引を終え、好調な出だしとなった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:経済指標改善で景気回復期待広がる

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円50銭から108円98銭まで上昇し、108円91銭で引けた。朝方発表された米国の5月ADP雇用統計で雇用者数の減少幅は予想を下回った。その後発表された5月ISM非製造業景況指数は市場予想を上回っており、ウイルスパンデミックによる景気後退は間もなく終了し、V字型回復への期待が浮上した。米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1186ドルから1.1257ドルまで上昇し、1.1233ドルで引けた。ユーロ・円は121円46銭から122円62銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2554ドルから1.2615ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9648フランから0.9609フランまで下落した。


■NY原油:上昇で37.29ドル、減産体制持続を期待した買いが入る

NY原油先物7月限は上昇(NYMEX原油7月限終値:37.29 ↑0.48)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+0.48ドルの1バレル=37.29ドルで取引を終えた。取引レンジは35.88ドル−38.18ドル。3日のアジア市場で38.18ドルまで買われたが、その後36ドルを下回る場面があった。原油需要の大幅な増大は期待できないとの見方はあるものの、世界各国における経済活動の拡大や減産体制の持続を期待した買いが入ったことで原油先物は下げ渋っている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  25.99ドル   +1.15ドル(+4.63%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.91ドル   +1.33ドル(+2.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)210.57ドル  +6.43ドル(+3.15%)
インテル(INTC)        61.93ドル   -0.19ドル(-0.31%)
アップル(AAPL)        325.12ドル  +1.78ドル(+0.55%)
アルファベット(GOOG)    1436.38ドル -2.84ドル(-0.20%)
フェイスブック(FB)     230.16ドル  -2.56ドル(-1.10%)
キャタピラー(CAT)      127.09ドル  +3.77ドル(+3.06%)
アルコア(AA)         10.77ドル   +0.85ドル(+8.57%)
ウォルマート(WMT)      123.47ドル  -0.47ドル(-0.38%)
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