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前場に注目すべき3つのポイント~過熱感警戒も順張りスタンスでの物色が継続

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3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:過熱感警戒も順張りスタンスでの物色が継続
■前場の注目材料:スカパーJ、20/3上方修正 営業利益153億円←150億円
■シスメックス<6869>シスメックスのキット、唾液検査を追加承認


■過熱感警戒も順張りスタンスでの物色が継続

4日の日本株市場は、堅調な相場展開が見込まれる。3日の米国市場はNYダウが527ドル高と続伸。中国の5月サービス業PMIが予想外のプラス成長に回復したほか、米国の5月ADP雇用統計やISM非製造業指数も予想を上回ったためV字型回復への期待から大きく上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円の22915円。円相場は1ドル108円90銭台と円安に振れて推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行のスタートとなりそうだ。米経済指標の改善はある程度は想定されていたが、予想を上回る改善だったこともあり、経済活動再開の流れによる景気回復期待がより高まりやすく、買い戻しの流れが強まりそうである。

また、これまでの急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されているが、昨日の日経平均の動きをみても、買い一巡後に弱含む局面が幾度かみられたが、その後速い段階で出直りをみせており、売り方は仕掛けづらい需給状況であろう。先物市場ではゴールドマンの買いが目立っており、海外勢の買い戻しの流れが強まっているとの見方にもつながりそうだ。

シカゴ先物にサヤ寄せする流れから、指数インパクトの大きい銘柄が日経平均をけん引するほか、銀行や自動車など新型コロナで大きく影響を受けた銘柄を見直す流れも意識されやすいところである。原油相場の強い動きもみられており、資源セクターへの見直しも期待されるところである。日経平均は23000円が射程に入ってきており、リスク選好地合いが強まる格好になりそうだ。

一方で、新興市場の中小型株については、特に過熱感が警戒されてきている。そのため、相対的に出遅れている銘柄等を探る動きも次第に意識されてきやすい。とはいえ、需給が良好な状態であり、順張りスタンスでの物色が継続するだろう。新型コロナの影響で一気に需給整理が進んだ後の上昇が故に、相当トレンドが出やすい状況でもある。


■スカパーJ、20/3上方修正 営業利益153億円←150億円

スカパーJ<9412>は2020年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の1435億円から1395億円に下方修正、営業利益については150億円から153億円に上方修正している。メディア事業における加入件数の減少に伴い業務手数料収入等が減少したことから、前回発表を下回る見込み。営業利益は、販売促進費及び宇宙事業における子会社での費用等が減少したことにより、前回発表を上回る見込みとなった。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(22613.76、+288.15)
・NYダウは上昇(26269.89、+527.24)
・ナスダック総合指数は上昇(9682.91、+74.54)
・シカゴ日経225先物は上昇(22915、大阪比+185)
・1ドル108円80-90銭
・SOX指数は上昇(1937.47、+54.06)
・VIX指数は低下(25.66、-1.18)
・米原油先物は上昇(37.29、+0.48)
・日銀のETF購入
・世界的な経済活動再開
・日米欧の大型経済対策
・コロナ収束後の業績回復期待


・シスメックス<6869>シスメックスのキット、唾液検査を追加承認
・ヘリオス<4593>免疫拒絶少ないiPS細胞、研究向け
・三井物産<8031>温室効果ガス削減、サステナビリティー経営推進
・住友商事<8053>旅客鉄道に参画、フィリピン社へ出資
・SUBARU<7270>ペダル踏み間違い時加速抑制装置、既販車後付け可能
・神戸製鋼所<5406>中国社を子会社化、非汎用圧縮機に照準
・楽天<4755>NECと5G連携、基幹回線網を開発、来年商用化
・富士フイルム<4901>大腸内視鏡検査支援ソフトを薬事申請
・大日本住友製薬<4506>米の2子会社、来月1日統合
・シスメックス<6869>オプティムとデジタル医療で共同出資会社
・AGC<5201>ガラスアンテナの開発完了、ドコモ5G周波数対応
・塩野義製薬<4507>コロナ感染、血液1滴で判定、抗体検出キット


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30 豪・4月貿易収支(予想:+75.00億豪ドル、3月:+106.02億豪ドル)
・10:30 豪・4月小売売上高(前月比予想:-17.9%、暫定値:-17.9%、3月:+8.5%)
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