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マザーズ指数は続落、高値警戒感から利食い売り、値上がり率トップはオンコリス

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 本日のマザーズ指数は、好調な外部環境や日経平均が上昇してスタートしたことを受けて午前は強含みする場面があったものの、高値警戒感から時価総額上位銘柄などを中心に利食い売りに押され続落となった。日英政府がワクチンの国際組織に巨額の資金拠出と伝えられ寄り付き付近は時価総額上位が多いバイオ関連銘柄が堅調に推移し指数を下支えしていたが、徐々に売りに押されマイナスに転じ指数の重しとなった。また、昨日にコロナウイルスのニュースをきっかけに巣ごもり銘柄として上昇した時価総額上位のメルカリ<4385>が利益確定の売りに押され4%近い下げとなり指数を押し下げた。昨日まで東証1部市場に流れていた、先物主導での裁定買い観測が本日は聞かれなかったことで、個人投資家のリスクセンチメントが悪化し物色意欲が低下しているもよう。マザーズ指数は、一時は下げ足を強め978.16ptまで下落する場面もあったが、時価総額上位のFRONTEO<2158>やオンコリス<4588>が引けにかけて上げ幅を拡大し指数を押し上げ、日足の5日移動平均線近くまで値を戻し取引が終了となった。なお、売買代金は概算で2030.62億円。騰落数は、値上がり83銘柄、値下がり227銘柄、変わらず11銘柄となった。
 個別では、がんのウイルス療法テロメライシン(OBP-301)が米国食品医薬品局から食道がんに対する「オーファンドラッグ(希少疾患治療薬)」に指定されたと発表したオンコリスや、シニア向けサービス開発のための共同研究を東京大学と開始したと発表し昨日大幅高となったキャリア<6198>などがストップ高となった。また、1対4の株式分割を発表し大きく上伸していたサイバーセキュリティクラウド<4493>や、イノベーション<3970>もストップ高まで買い進まれた。医薬品開発を手掛ける共和薬品工業(大阪市)と認知症診断支援AIシステム(医療機器)に関する事業提携契約を締結したと発表したFRONTEOも18%超の大幅高を演じた。その他では、GMOTECH<6026>、ビープラッツ<4381>、エンバイオ・ホールディングス<6092>、アーキテクツSJ<6085>、Welby<4438>などが上昇率上位に並んだ。他方、下落率上位には、ミクリード<7687>、シルバーエッグ<3961>、リグア<7090>、トゥエンティーフォーセブン<7074>、アイリック<7325>、ステムリム<4599>、Mマート<4380>などが並んだ。
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