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底堅さを見極める展開に

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 11日の日本株市場は、売り先行後は底堅さが意識されやすいだろう。10日の米国市場ではNYダウが282ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて、利食い売り先行で寄り付いた。

 FRBが市場の予想通り政策金利を据え置き、当面実質ゼロ金利政策を据え置く方針を示すと、一時上昇に転じたものの買いは続かず、引けにかけて再び小幅下落する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円安の22860円。円相場は1ドル107円10銭台と円高に振れて推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、本日も売り先行で始まることになろう。売り一巡後は昨日同様、底堅さを見極める展開になりやすく、押し目狙いのスタンスといったところだろう。ただし、23000円を下回って始まることから、23000円接近では戻り待ちの売り圧力が次第に意識されやすいところでもある。明日のSQを前に23000円を中心レンジとした動きが意識される一方、仕掛け的な売りには注視しておく必要がありそうだ。

 米国では銀行が売られる半面、ハイテク株の一角が買われており、ナスダックは終値で1万ポイントを回復してきた。日本においても同様の物色に向かいやすく、NTの上昇が意識されやすいところ。また、連日で23000円を下回って始まることもあり、次第に利益確定の流れも出てくる可能性がある。SQまでは現在の需給状況が続くとみられていたこともあり、やや神経質な展開に向かわせそうである。

 物色の流れとしては中小型株で材料の出ている銘柄に短期筋の資金が集中しやすい一方で、買い疲れ感のある銘柄等は利益確定の対象になりやすい面もある。とはいえ、需給状況が一気に変わる可能性は低いと考えられ、海外勢による日本株見直しの流れは引き続き期待したところ。上値追いは慎重ながらも押し目拾いのスタンスは継続となろう。
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