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18日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日続伸、景気支援策の期待根強く

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18日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.44ポイント(0.12%)高の2939.32ポイントと3日続伸している(上海A株指数は0.12%高の3080.89ポイント)。

中国の景気支援策に期待感が先行する流れ。17日に開かれた中国国務院の常務会議では、「金融緩和を一段と推し進め、潤沢な流動性を維持する」との政策方針が確認された。景気回復の期待も高まる。劉鶴副首相は18日、「足もとの経済統計がわずかながら上向いている実態を踏まえ、中国の経済状況は改善しつつある」との認識を示した。世界的に新型コロナウイルス感染拡大「第2波」が警戒されるなか、指数は安く推移する場面がみられたものの、指数は引けにかけてプラスに転じている。

業種別では、ITハイテク関連の上げが目立つ。電子部品メーカーの環旭電子(601231/SH)が7.0%高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が2.9%高、フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)が2.8%高で引けた。鉄鋼や非鉄の素材株もしっかり。馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が4.4%高、中国アルミ(601600/SH)が1.4%高と上昇した。石炭・石油株、海運株、不動産株、証券株、自動車株なども買われている。

半面、銀行株の一角は安い。中国工商銀行(601398/SH)が1.3%下落した。当局が国内の商業銀行に対し、「より低い貸出金利の設定」と「融資返済の繰り延べ」などのため、利益を抑制するよう求めたことが嫌気されている。医薬品株、食品飲料株の一角も売られた。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が0.96ポイント(0.46%)高の210.78ポイント、深センB株指数が1.22ポイント(0.14%)高の862.41ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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