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19日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で反発、スマホ関連に買い

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19日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比178.95ポイント(0.73%)高の24643.89ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.14ポイント(0.59%)高の9974.59ポイントと4日続伸した。売買代金は1514億5500万香港ドルとなっている(17日は1216億800万香港ドル)。

米中関係の改善期待が強まる流れ。本日の取引時間中に、「中国は米農産品の購入を強化する方針」などと関係者の話として一部メディアが報じている。「香港版国家安全法」や「ウイグル人権法」を巡り米中は非難を応酬していただけに、対立が通商問題に波及するとの警戒感がくすぶっていた。中国の経済政策にも期待感が先行。中国人民銀行(中央銀行)の易総裁は18日、上海市で開かれた経済フォーラムで、「今年は経済全体のファイナンスが2割程度増える」とスピーチし、金融緩和の強化を示唆している。新型コロナウイルス感染拡大「第2波」の警戒感で小安く推移していたものの、下値は堅く、指数は後場途中からプラスに転じた。

ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.5%高、香港中心地に商業施設を保有する九龍倉置業地産投資(1997/HK)が6.4%高、香港不動産系コングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)が5.0%高と上げが目立った。

セクター別では、スマートフォン関連が高い。上記した瑞声科技のほか、富智康集団(2038/HK)が7.2%、高偉電子(1415/HK)が6.7%、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.5%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が2.0%、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.9%ずつ上昇した。

中国の証券セクターもしっかり。華泰証券(6886/HK)が4.1%高、中信証券(6030/HK)が2.8%高、海通証券(6837/HK)が1.7%高と値を上げた。英FTSEは19日引け後、中国株の指数組み入れ比率を引き上げる。資金流入が加速し、市場が活性化すると期待された。

「在宅消費」の関連銘柄も物色される。オンラインゲーム中堅の網龍網絡HD(ネットドラゴン:777/HK)が8.8%高、オンライン健康相談サービスや医薬品Eコマースなどの阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が7.6%高、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が5.8%高、オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が1.7%高で引けた。阿里健康信息技術は上場来高値を更新している。

一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.96%高の2967.63ポイントで取引を終えた。証券株が高い。消費関連株、医薬品株、自動車株、ハイテク株、インフラ関連株、海運株、不動産株、銀行・保険株なども買われた。

亜州リサーチ(株)



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