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下落して始まるも底堅い推移で安心感広がる

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[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22499.32;+20.53
TOPIX;1582.17;-0.63

[後場の投資戦略]

 本日の日経平均は、新型コロナウイルス感染再拡大への懸念などで下げて始まったが、その後は押し目買いに下げ渋り、プラスに転じた。株価急騰局面の総楽観ムードから株価動向に対する強弱感が対立してきており、今日に限らず、このところ相場の方向性が定まらない。コロナ禍で大きく落ち込んだ経済の先行きに関して、見方が分かれていることが要因の一つだろう。株価は半年から1年先の経済を映す鏡だということがよく言われる。その通りだろう。しかし見方を変えれば、半年から1年後の経済の姿には現在の株価動向が反映される、ということも言えるのではないだろうか。

 米国ではGDPの約7割を個人消費が占める。その個人消費には株価動向が大きく影響する。株高局面では、株価上昇による「資産効果」により、特に富裕層の消費が拡大する。さらに今は、新型コロナ対策として広く行き渡った給付金が株式市場に流入し、株価上昇で得た利益が消費に回る、という動きも伝えられている。富裕層でなくても、「給付金の10万円で株を買ってみたら3万円ももうかった。家族で美味しいものでも食べに行こうか」ということにも繋がるのかもしれない。1件の額は小さくても、積み上げれば国全体の消費拡大につながる原動力となる。ここから先の消費や景気動向には現在の株高が反映される可能性があるということも、頭に入れておきたい。

 後場の東京市場は、引き続き底堅い動きとなりそうだ。引き続き金融緩和の継続や財政出動の効果が株価の下支え要因となるとの見方から、前場も押し目買い意欲の強さが窺えた。今晩は米国で株価に影響しそうなイベントもあまりなく、次第にリスクオンムードが広がりそうだ。
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