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24日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で続伸、ハイテク株に買い

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24日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.93ポイント(0.30%)高の2979.55ポイントと続伸している(上海A株指数は0.30%高の3123.07ポイント)。3月10日以来、約3カ月半ぶりの高値水準を回復している。

前日の好地合いを継ぐ流れ。貿易問題を巡る米中対立の警戒感がひとまず薄らぐなか、投資家のリスク選好も強まっている。当局による証券市場改革の加速も意識された。ただ、上値は重い。中国ではあす25日に端午節連休(28日)がスタートすることもあり、新型コロナウイルス感染拡大「第2波」の警戒感が依然としてくすぶっている。クラスターが発生した北京では収束の兆しがあるものの、連休中に多くのヒトが移動することで、感染再拡大の恐れがあると危ぐされた。

業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)がストップ高、指紋認証ICなどの深セン市匯頂科技(603160/SH)が6.1%高で引けた。ハイテク株物色の動きは、世界的に広がっている。金融株もしっかり。最大手行の中国工商銀行(601398/SH)が1.6%上昇した。不動産株、公益株、資源・素材株、運輸株なども買われている。

他の個別株動向では、医薬品卸小売の国薬集団薬業(600511SH)がストップ高。同社のグループ企業が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、第3相(フェーズ3)臨床試験がアラブ首長国連邦(UAE)で実施されることが判明した。

半面、消費関連株の一角はさえない。高級白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.0%安と反落している。同社株は前日まで、連日で上場来高値を更新していた。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が0.04ポイント(0.02%)高の213.49ポイント、深センB株指数が4.37ポイント(0.50%)高の877.86ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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