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3日の中国本土市場概況:上海総合2.0%高で4日続伸、金融セクター上げ目立つ

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3日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比62.24ポイント(2.01%)高の3152.81ポイントと4日続伸している(上海A株指数は2.01%高の3304.72ポイント)。年初来高値を突破し、約1年2カ月ぶりの高値水準に達している。

投資家のリスク選好が高まる流れ。足もとで公表された景況感指数が上振れたことや、金融当局が緩和スタンスを強めていることが引き続き材料視されている。また、複数の業種で経営状況に改善がみられることも買い安心感につながった。

金融株が相場をけん引。招商銀行(600036/SH)が4.1%高、中国建設銀行(601939/SH)が3.1%高、中国人寿保険(601628/SH)がストップ高、新華人寿保険(601336/SH)が4.3%高、中信建投証券(601066/SH)と中信証券(600030/SH)がそろってストップ高で引けた。証券2社に関しては、両社の合併観測が流れたことを材料視している(ただ、両社は観測を否定)。中信建投証券は連日で上場来高値を更新した。

自動車株も高い。長城汽車(601633/SH)が4.7%、上海汽車集団(600104/SH)が4.4%、広州汽車集団(601238/SH)が3.5%ずつ上昇した。自動車業界団体の中国汽車工業協会は2日、国内の6月新車販売が速報ベースで228万台に達したと報告。前年同月比で11%増、前月比で4%増とそろって拡大したことを明らかにした。

消費関連株も急伸。なかでも、免税品を扱う業者が物色され、中国中免(旧社名、国旅:601888/SH)と王府井集団(600859/SH)、華貿物流(603128/SH)がそろってストップ高、雲南城投(600239/SH)が6.8%高で取引を終えた。中国中免と王府井集団はそれぞれ最高値を切り上げている。本土メディアが2日、「観光地の海南島では、7月1日から実施された新免税措置により、旅行客が殺到している」と報道した。このほか、エネルギー株、海運株、非鉄株、ハイテク株、医薬株なども買われている。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が5.16ポイント(2.35%)高の224.67ポイント、深センB株指数が6.84ポイント(0.77%)高の899.07ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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