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目先的に投機的なドル売りは抑制される可能性も

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 米国における新型コロナウイルスの感染は拡大しており、経済の早期正常化を阻む要因となる可能性がある。目先的には景気回復への期待とウイルス感染拡大への懸念でドル・円の取引では売買が交錯しそうだ。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)のイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)導入への思惑は後退しており、投機的なドル売りは抑制される可能性がある。

 一方、先週発表された米国の6月ISM製造業景況指数や6月雇用統計などは予想以上の改善を示しており、米国経済の早期回復への期待は失われていない。パウエルFRB議長も議会証言で当初の想定よりも早く持ち直すとの見方を示し、今週発表の経済指標が堅調な内容だった場合は、リスク回避的な円買いは抑制される展開もあり得る。香港国家安全維持法の施行を巡って米中の対立は続いているが、中国の経済情勢が改善しつつあることも好材料か。
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