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7日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で6日続伸、貴州マオタイ連日最高値

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7日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.46ポイント(0.37%)高の3345.34ポイントと6日続伸している(上海A株指数は0.37%高の3506.50ポイント)。約2年5カ月ぶりの高値水準を切り上げた。

相場の先高観が強まる流れ。政府系メディアが6日、株高を支持する論陣を張ったことが引き続き材料視された。証券口座の開設数が急増している——と伝わったことも好材料。現地メディアのまとめによれば、国泰君安証券では週明け6日のオンライン開設数が平時に比べて約80%増加し、華泰証券でも7月に入ってからの1日当たり開設数が前月比で30%近く増えたという。景気持ち直しの期待も続く。先週までに公表された中国の経済指標が相次いで上振れるなか、市場では今年4~6月期の国内総生産(GDP)がプラス成長を回復するとの観測も浮上した。

業種別では、消費関連株の上げが目立つ。スーパーマーケットチェーンの上海百聯集団(600827/SH)がストップ高、高級白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519)が5.5%高で引けた。貴州茅台酒は上場来高値を連日で更新している。上海百聯集団については、親会社による免税店経営ライセンス申請が材料視されたもよう。同社株は先週後半から4営業日連続のストップ高を記録した。

ハイテク株も急伸。パワーエレクトロニクス用半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(StarPower Semiconductor:603290/SH)が5.9%高、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が3.8%高、フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)が3.2%高と値を上げた。嘉興斯達半導体と曙光信息産業はそれぞれ、最高値を更新している。ハイテク分野を巡る米中の摩擦を背景に、当局が企業育成に力を入れるとの見方が根強い。このほかヘルスケア株、自動車株、不動産株の一角なども買われた。

半面、足元で相場をリードしていた金融株の一角はさえない。中国工商銀行(601398/SH)が0.7%安、中国平安保険(601318/SH)が1.1%安、中信建投証券(601066/SH)が4.3%安とそろって反落した。海運・空運株、公益株、エネルギー株も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が0.57ポイント(0.24%)高の238.84ポイント、深センB株指数が1.15ポイント(0.12%)高の926.22ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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